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眠たい。
徹夜。
どうしてこう極端なのか。
縛られるものがないからだろう。
しかし、今日はツレの眼科の診察に連れそう予定だった。
眼科には10時に行かなければならない。
どうして徹夜したかというと、読書をしていた。
途中で止められなかったのである。
東野圭吾の「人魚の眠る家」。
子供に対する深い愛情を描きこんで究極の子供の愛を読者に突きつける。
ネタバレは良くないのでしないが、この本を読んで自分ならどういう行動を取るだろうと考えさせられた。
そもそも僕には子供はいないし子供を支えるお金もない。
先日読み終えた、「平気でうそをつく人たち」は理屈を書いている本だが、小説の良いところは読み進めていく中で追体験ができるという点に良さがある。
それに理屈を書いた本は読み進めるのに食らいついていかないといけないが、小説は自然と作品に引き込まれていって、その追体験の中で登場人物に共感しながら作者の意図する問題提起を考えさせられる。
とにかく読み終えたのが5時半。
寝ようとしたが興奮しているのもあるのだろう、眠れない。
新聞が投函されている時間なので、新聞を読んだがそれでもまだ6時。
ツレが起きてきた。
朝ごはんにベイクドチーズケーキを食べて、昼ごはんのお弁当を作りましょうとなった。
昨日の晩におにぎりを作っていたので、卵焼きとウインナーを添えて簡単な昼ごはんの出来上がり。
作り終えて洗い物を済ませて7時半。
録画しておいた日曜美術館を観ようとしたが、テレビの前で横になったらソクコロで寝てしまった。起きたら9時5分前。
もう出ないといけない。
それでツレの運転で僕は助手席でこれまたソクコロで眠った。
眼科の診察が終わって昼ごはんの弁当を食べたらまた眠るんだろう。
ところで話は変わるが、一つ企んでいることがある。
23日に鳥を丸ごとで焼くローストチキンを作ることを企んでいる。
朝日新聞のコラムにこのレシピが書いてあったのだが、なんか作れそう。
鳥の肛門からリゾットを詰め込む写真が添えられていたが、キモイ。
最近、難しい料理に挑戦する傾向があって、これは僕が暇なもんだから手の込んだ料理を作ってしまうということなんですが、果たしてこれは成功するだろうか。
うまい具合にできればいいのだか、もちろん量が多い。
そこで最近会っていない親を呼んで一緒に食べようかと思っている。
24日に作ればクリスマスイブでちょうど良いのだが、この日はツレは仕事。
この料理は一人で作るには心もとない。
協力してもらうために23日に作ることにした。
ところで、クリスマスの雰囲気を楽しむのは23日のローストチキンだけで十分かと思われるが、22日にクリスマスの雰囲気を味おうと思っている。
お寿司屋さんのたらふくにいって、そのあとオールウェイズというカクテルバーに行く。
お寿司は僕が出して、カクテルバーはツレが出すということで話がまとまっている。
甲斐性のある男なら全部出すところなのだろうが、なにぶん甲斐性がない。
甲斐性がないのは今に始まった事ではないしツレも諦めていることだろう。
ところで、先ほど「平気でうそをつく人たち」を読んだと書いたが、これは必読の書である。
この本で取り上げているのは悪を病気として取り扱い、そして治癒をすることの意義を書いたものだか、非常に深い内容だった。
悪を論ずる前に罪について語っている部分があって、当然と言えば当然だか、人は程度の差こそあれ罪を背負っている。
自分は常に内省を心がけていて嘘もつかず正直に生きている人であっても、心に手を当てて自分は罪を背負っていないかどうか内省してみるといい。
世界中で戦争を含む困難な問題が多く山積している中で自分はそれについてどう考えてどう行動すべきかというところまで考えると自分の罪に気づくはずである。
もちろんそこまで深く考えなくても自分の日々の行動に嘘はなかったか、自分に後ろめたい発言はなかったか、もしくは行動は、と考えると自分の罪深さに気づくはずである。
しかしもちろんこの本で論じているのは罪に関することではない。
邪悪な人を対象にしている本なのである。
邪悪な人は自分で思っている完全性を他人に否定されたくないがために、自分の不完全性を他人に投影して他人を攻撃するところにある。
いわゆる他人を攻撃する人間と言うのは自分の中の不完全性を認めない。
人間は不完全な存在で完全な自分を構築することはまず不可能で、それでも自分を高めていく努力をするような人間は、まず他人の不完全性に対して寛容である。
邪悪な人間と言うのは自分は完全だとある意味ナルシズムにとらわれていてこの自己愛に溺れていると言ってもいいだろう。
邪悪な人間は有害であり他者に対して害を及ぼす。
他者を自分に追随するように仕向けて、他人の健康な思考を妨げる。
そもそも悪は心理学では取り扱っていない。
人格障害というのがあるがもしかしたら僕は素人なのでなんとも言えないが、これは悪を別称で読んでいるものだろうか。
それはさておき邪悪の破壊性は恐ろしいものであるとこの本は説いている。
治療者でさえも、悪を治療するということは治療者自身にもダメージを与えるほどのものであるらしい。
長々と書いたが、邪悪な人だと思ったらその人とは距離を取る必要がある。
巻き込まれないようにする。
しかしここで陥ってはいけないのは他人に邪悪な人だとラベルを貼ること自体は忌むべきことである。
これはいうまでもないことであろう。
とにかくこの本「平気でうそをつく人たち」は多くの人に読まれている本でこれは現代人の必須バイブルと言っても差し支えない内容のことが書かれている本である。
悪と善について考えることはどの人も考えることだろうがこの本ほどにこのことを明らかにした本はない。
常に考えるべきテーマだがどう考えて良いのかわからないテーマの一つであることは間違いない。
悪について考える、悪について明らかにしようと思うなら是非読むことをお勧めする。
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