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今日は4時半起き。
原因は昨日14時30分までねだめしたのと、読みたい本があったため。
久しぶりに本を読んだ。
絶歌。
ながらく本を読んでいなかった。
なぜこの本を手に取ったか。
まず、ネットで、香山リカがこの本についてコメントしていた文章を読んだからである。
その文章を読んで考えさせられた。
この本の内容を知らない人もいるだろう。
サカキバラの手記である。
まず読み終えて思ったことはこの内容がフィクションであってくれればよかった。
あまりにむごい。
もちろんノンフィクションである。
感情移入してしまった。
遺族もサカキバラ(この後Aとする)もサカキバラの家族も永遠に救われない。
香山リカがサイコパスに近いことを書いていた。
人間が本来持っている感情を持っていないと。
これは本を読まないと何とも言えんなと思ったが、感情を持っていなかったのは事件を起こした限られた期間の間だったと思う。
まず、感情を持っていないとあれほどの文章力を持ちようがないし、読書を楽しみにするはずがない。
まず読んだ印象は、彼には贖罪を念じるあまり、人の温かさを素直に受け取れない不具の心をこれからも持ち続けなければいけないし、死んでも贖罪は終わらない。
人を殺すということはこういうことなのだ。
しかも猟奇殺人。
人をなんで殺したら駄目なんでしょうか。
この問いに僕は、自分がされたら嫌なことは他人にもしない、と答える。
でもこれでは説得力に欠けるか。
Aはこういっている。
人を殺すことで取り返しのつかない精神を抱えることになると。
本の前半は罪を犯した詳細と少年院でのこと。
後半は、贖罪の苦しさを描写していた。
もし僕がこんな運命に生まれついたなら、と考える。
たぶん贖罪の圧力に耐えられず、命を絶つと思う。
しかしAは生きたい、と言っている。
この生きたいというのは贖罪の人生を歩む覚悟だと思う。
簡単に一行で言ってしまったが、本を読んだらわかると思う。
外すことのできない足枷を一生…、いや贖罪の名の十字架に張り付けられたまま一生を生きていかなければならない彼の心情いかばかりか。
そして遺族。
たぶん印税はAのことだからすべて遺族に渡されるものと思う。
しかし命は帰ってこない。
思い出だけが残り、生きていたら…の念が残るだけ。
Aへの憎しみは止むことはない。
そして殺された子供。
殺されるときに味わった恐怖。
せめてそれはあの世に持って行ってほしくない。
人を殺したらなぜいけないのか。
この本に答えがある。
当たり前だ、という人はある意味悪人かもしれない。
この問いに答えられない人間はのうのうといきている健常者である。
生死の問いに思いを馳せない、なぜの問いに真摯に向き合わない善人。
善人なおもて往生す、悪人をや。
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無題
私も読みましたよ。
内容はともかく、彼はまごうことなき発達障害だし、何の支援もなく社会人としてやっていけるわけない。
仕事ができなくなって、食うにも困ったから本を出すしかなかったんじゃないか。
もちろん、疎外感や劣等感からくる自己愛の傷つきを回復する目的もあったろうし、そうすることでしか自分を保てないんだろうと思う。
少年院を出た当時は発達障害の概念はなかったのかしら?
どうして彼が社会参加できるなどと考えたんだろう。
自ら支援の手から逃れたとはいえ、もっとできることがなかったか?
事件当時はともかく、今は彼はサイコパスなんかじゃないし、恐らく再犯の可能性もない。そういう意味では更生したのかもしれないけど、障害者であることには変わりないんだから、何らかの支援が必要。
うらねこ 2015/06/28(Sun)08:58:31 編集
無題
お久しぶりです。
ナル男さんが読まれた香山リカさんの本は
まだ、読んでませんが
サイコパスとは反社会性人格障害ですよね…。
反社会性パーソナリティといった方がいいかな? 私ね、26才からメンタルクリニックで
ずっとカウンセリングを受けてきて
そこのドクターと色んな話をしてます。
パーソナリティ障害にも沢山ありますよね…。
わたしね、それっぽいなぁ…という人は大体解るんですよ。だから近づかない…。
怖いんだよ…。
私の知り合いの弟さんは、未成年の時
引田の海で殺されました。
相手も未成年。少年院に行って、また出てきたよ。家族は、まだ立ち直っていない、10年以上経った今でもね…
前の病院は三光みたいに平和じゃなかったら
もちろんサイコパスの人もいたし覚醒剤の人もいたよ。
その患者さんと話していると
もうね、ダメ…、怖くて。
日本の憲法は甘いよね!
いい加減にしてほしい!
っていっても変わらんけどね…

ってコメントしてるウサオは
寝込んでるよ(涙)
久しぶりに、ねだめにきたわけは
絶食やから、お腹すいて
美味しそうなこと書いてある
ねだめかなと思ってね。
食べたい~!早く治って。寝ます。
長文失礼しました。意識朦朧。
ウサオ 2015/06/28(Sun)10:24:30 編集
うらねこさんへ
彼は障害者になるのかな?
彼は発達障害なの?
ナル男 2015/07/01(Wed)17:41:26 編集
ウサオさんへ
絶歌は少年Aの作品ですよ。
寝込んでいるのですね。
おいしいものがっつり食べてください。
太らない程度に…
ナル男 2015/07/01(Wed)17:44:19 編集
無題
その部類だと思う。
子供の頃から周りの人の行動がわからなくて混乱したり、自分が傷つけられてると感じて疎外感と孤独感を募らせて、その憎しみや復讐心や自己顕示欲の化身としてバイオモドキ神やらを作り上げて自分と同一化し、あの事件を起こしたのではないか。
今もまた自分にとって生きにくい社会で孤独感や劣等感を募らせ、少年Aというラベルによる自己愛の傷つきも含めて、本を書くことでしか自分の価値を認められなくなったんだと思う。
彼はパーソナリティ障害っぽいところもあるし、遺族の気持ちよりも自分の欲望を満たすことの方が大事だったんだろうなあ。
そういう思いを受け止めるカウンセラーとかがついていればこういうことにはならなかったのかも。
どうして福祉も含めた支援の手にすがるということを思いつかなったのか。
うらねこ 2015/07/03(Fri)09:40:52 編集
うらねこさんへ
昨日のクローズアップ現代見ましたか。
絶歌、取り上げてました。
遺族に無断で出したことを遺族はやはり怒ってました。
それに、6年間の更生期間の記述が全くなかったことにも触れてました。
やはり、プロは読み方が違うなぁ。
贖罪よりも自己愛と言われても仕方ないかもしれないが、自分だったらと思うと、やはり同情しちゃいます。
ナル男 2015/07/03(Fri)17:46:11 編集
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